人毛やファイバーなど、ウィッグ素材の種類と特徴、お手入れ方法

さまざまな毛質の製品があるウィッグ。初めてウィッグを選ぶ方は、予算や使用目的などを確認して、自分に合った毛質のウィッグを選びましょう。
今回は、さまざまなウィッグ素材の持つ特徴やメリット、それぞれのお手入れ方法についてご紹介します。これからウィッグを買おうと思っている方は、ぜひご参考にしてくださいね!

人毛ウィッグの特徴・お手入れ方法

人毛やファイバーなど、ウィッグ素材の種類と特徴、お手入れ方法

人毛ウィッグは、文字通り人間の毛髪を使用して作られたウィッグを指し、自然な見た目と質感・手触りが特徴。地毛と同じようにパーマやヘアカラーを楽しむこともでき、アレンジやスタイリングの自由度も比較的高いウィッグです。

人毛ウィッグのお手入れは、基本的には地毛と同様の方法でシャンプー・トリートメントするだけでOK。ただし、使用するたびにシャンプーをした方が良いため、人工毛のウィッグよりは若干お手入れに手間がかかると考えて良いでしょう。また、洗髪後、乾くまでの時間は人工毛よりは長くかかる傾向があります。

非耐熱ファイバー製ウィッグの特徴・お手入れ方法

人毛やファイバーなど、ウィッグ素材の種類と特徴、お手入れ方法

人工毛で作られたウィッグには耐熱ファイバー製のものと非耐熱ファイバー製のものがあります。ここでは非耐熱ファイバー製のウィッグについてご紹介します。

非耐熱ファイバーは熱に弱く、ドライヤーやコテ・ホットカーラーなどで熱を加えるスタイリングには対応していません。その点ばかりが強調されがちで、デメリットの方が大きく感じられますが、実は非耐熱ファイバー製のウィッグにも大きなメリットがあります。

非耐熱ファイバー製ウィッグのメリットは「発色が鮮やかで、思い通りの髪色を選べる」点。また、毛質にハリやコシがあるため、根元を立ち上げるアレンジを作りやすいところもメリットの1つです。

お手入れ方法は一般的な人工毛のウィッグと共通で、ウィッグ用のシャンプー・トリートメントで洗って陰干しすればOK(一般のシャンプー類も使用可)。また、ドライヤーなどでまったくクセ付けできないというわけではなく、濡らしてカーラーなどを巻き、低温のドライヤーで遠くから温風をかけてから冷風で固定することで、ある程度のアレンジが可能です。

耐熱ファイバー製ウィッグの特徴・お手入れ方法
現在のファッションウィッグの主流といえる素材が耐熱ファイバーです。180度ぐらいまでの加熱に耐えられるため、コテやアイロンなどを使用したアレンジもしやすい点が特徴。とはいっても、頻繁に加熱すれば毛の傷みも早くなるため、コテやアイロンなどの使用はほどほどにとどめておきましょう。それが、耐熱ファイバー製ウィッグを長持ちさせるポイントです。

お手入れ方法も、ウィッグ用シャンプー・トリートメントで洗って乾かせばOK。毛質が絡みにくい点も耐熱ファイバー製ウィッグのメリットなので、毛の絡みが心配なロングのフルウィッグなどは、耐熱ファイバー製を選べばより無難といえるでしょう。

おわりに
今回は、一般的によく用いられているウィッグの素材別の特徴やお手入れ方法についてご紹介しました。
素材を問わず、まめにお手入れしてしっかりとした保管状態を保つことがウィッグを長持ちさせるポイント。特にデリケートな人毛ウィッグは、使用するたびにシャンプーするなど、手間をかければそれだけ長く使用できることも。
ファッションウィッグとして日常使いするなら耐熱ファイバー、コスプレなどではっきりした髪色を出したいときは非耐熱ファイバー、公私の各シーンで地毛のようにずっと使用したいなら人毛というように、用途に応じて適したメリットを持つ素材のウィッグを選ぶと良いでしょう。