ウィッグの寿命の目安と長持ちさせるための保管方法

お気に入りのウィッグを持っている場合、できるだけ長持ちさせたいと思うものですよね。しかし、ウィッグは長く使用すれば劣化が進み、寿命が訪れる消耗品です。ケアを放置していると2~3回程度で使えなくなってしまうこともあります。

そこで今回はウィッグの寿命の目安や、より長持ちさせるための使用・保管方法についてご紹介します。長くウィッグを使用したい人や、ウィッグの管理方法が分からない人は、ぜひ参考にしてみてください。

1.一般的なウィッグの寿命は何年?ファッション用・医療用で異なる?

ウィッグの寿命の目安と長持ちさせるための保管方法

専門家によると、ウィッグの寿命は「毎日通年使用して2年~2年半ほど」といわれており、ファッションウィッグの場合も医療用ウィッグの場合も、寿命が大きく変わることはない、という意見が存在しています。

この寿命の目安の判断基準は、「毛が傷む」「色あせが進む」など、毛質に問題が生じるという点と、「ウィッグの抜け毛が増えて毛量が減る」という、抜け毛の進行による点です。

ファッションウィッグの場合、安価さを求めるユーザーが多くいるので、基本的に毛が傷んだら新しいものに取り換える「使い捨て」を想定して作られています。色あせが激しい、縮れたように傷んでしまう、抜け毛が増えたなど、使用に支障を感じたら早めにウィッグの買い替えを検討しましょう。

医療用のウィッグの場合、「使い捨て」ではなく長く使い続けることを想定して作られているので、そのウィッグに対応したケアをすることで買い替えを検討する機会は少なくなりそうです。

ケア商品に関しても、ファッション用・医療用共に同じものを使用することはできますが、毛質で対応する商品が変わる場合があるので注意しましょう。

2.なぜウィッグが傷んでしまう?間違った保管方法やケアとは?

ウィッグの寿命の目安と長持ちさせるための保管方法

ウィッグが傷んでしまう原因として、ウィッグの保管方法や間違っているケアなどが挙げられます。間違っているウィッグの扱い方法をリスト化してみました。

使ったまま放置している
シャンプーで過度な手入れをする
清潔な状態を保つため小さな箱など密閉空間に保管している
直射日光の当たる場所に保管している
ロングヘアのウィッグを丸めている
乾燥させていない
この6点に当てはまるような保管をしていると、どんなに大切に扱っていてもウィッグはすぐに傷んでしまいます。特に間違いやすい点として、シャンプーを使って清潔さを保っているという人はケア方法を見直す必要があります。シャンプーを何回も使うと、ウィッグの毛は傷みが早くなってしまいます。

ウィッグ専用の刺激が少ないシャンプーを使ったり、使用回数を制限したり、スプレータイプのケア商品を使用するなどして、ウィッグの洗いすぎには注意しましょう。

ウィッグの詳しいケア方法はこちらの記事で紹介しています。

ウィッグの正しい保管方法【ウィッグ通販ならMYWIG】

またファッション用でも医療用でも「一生もののウィッグ」は基本的にはありません。そのため、少しでも寿命を早めないための工夫をして丁寧に扱うことが大切なのです。

3.ウィッグの使用・保管のポイント

ウィッグの寿命の目安と長持ちさせるための保管方法

ここで、気に入ったウィッグをより長く使用し続けるためのポイントをチェックしてみましょう。

使用する前にしっかりとブラッシングしましょう。
ウィッグを力強く握らないようにしましょう。
できるだけウィッグの摩擦を避けましょう。外出時に帽子などを被ると、より馴染みやすく摩擦対策にもなります。
毛が絡まっても無理に引っ張らないでください。専用のオイルなどで丁寧に解いていきましょう。
使用後は正しいケアとウィッグの「乾燥」をお忘れなく。
保管するときは、型崩れを防ぐウィッグ専用スタンドやマネキンにかけて保管しましょう。
ここまでのケアができるようになると、今までには考えられないような長い期間ウィッグをきれいに保たせることができますよ。

4.ウィッグの寿命とは?判断ポイント

ウィッグの寿命の目安と長持ちさせるための保管方法

ウィッグを使用していて「そろそろ寿命かな」と感じるポイントをご存知ですか?初めてウィッグを購入した人は、特にケアすればまた使用できるものを捨ててしまったりすることが多いようです。ウィッグの寿命を判断できるようにすることで、ウィッグの長持ちにもつながりますよ。

ウィッグの寿命を判断するポイントは、主に以下の2点だといわれています。

・以前よりスタイリング・アレンジがしにくくなった
・薄毛・退色などが進み、ファッション用の役割を成さなくなった

「耐熱のウィッグにアイロンを通してもカールがうまくつかなくなったり、ストレートにならなくなった。」「最初より色が薄くなってきて汚い色になった」「ふんわりしていたウィッグがぺたんこになった」

上記のように感じてきたら、それはウィッグの寿命です。逆にこれ以外であれば、ウィッグはまだ使用し続けられるということになります。それまでは正しいケアでウィッグを大切に扱ってくださいね。

ただし、ウィッグの寿命を感じるまでの時期には、個人差があるともいえます。寿命の目安が2年半といわれていても、1年半使用した状態で不満を感じる方もいるかもしれません。また、きちんとお手入れをして4年も5年も使用し続けられている方もいるでしょう。本人の使い方によって、使用期限は大きく変化するでしょう。

5.ウィッグの劣化を早めてしまう使い方って?

ウィッグの寿命の目安と長持ちさせるための保管方法

ウィッグは適切な使用方法でないと劣化が早まってしまいます。以下のような使用方法に心当たりがあれば、改善することをおすすめします。

・頻繁にスプレーやワックスを使用し、毛に負担をかけるスタイリングをしている
・スプレーやワックスの使用後、ウィッグを洗わずに放置することがある
・ウィッグ使用中に雨に降られたときも、帰宅後手入れせずにそのままにすることがある

どの状態もウィッグが湿っている状態が長く続いてしまいます。人頭でも、お風呂後の自然乾燥が推奨されていないように、ウィッグでも毛が長く湿っている状態は傷みやすくなるのです。放置してしまうと、季節次第ではカビが発生してしまうことも。確実に乾燥させてからウィッグを保存するようにしてください。

またこういった使用方法は、ウィッグの「色あせ」や「型崩れ」を進行させてしまいます。使用したら適切な方法で手入れをして、正しく保管することを心掛けましょう。良い状態で長くウィッグを使用し続けられるよう気をつけてみてくださいね。

6.ストレートウィッグとカールウィッグのケアの違いとは?

ウィッグの寿命の目安と長持ちさせるための保管方法

たくさんの種類があり、長さもそれぞれ多く存在するウィッグ。その中でも、今回はストレートウィッグとカールウィッグについてのケア方法の違いを簡単にご紹介いたします。ウィッグの種類とそれぞれに合ったケア方法についてはこちらをご覧ください。

人毛やファイバーなど、ウィッグ素材の種類と特徴、お手入れ方法【ウィッグ通販ならMYWIG】

ストレートウィッグは絡まると特に目立ちます。必ずオイルなどの専用ケア商品を使い、ブラッシングをしてください。カールウィッグは反対にブラッシングは避けましょう。カールがとれてしまう危険性があります。たまに目の粗いコームで、絡まっている箇所だけをコーミングしましょう。どちらとも、優しく撫でるようにするのがおすすめです。

7.まとめ

ウィッグの寿命の目安と長持ちさせるための保管方法

いかがでしたか?今回は、ウィッグの寿命の目安や長持ちさせるためのお手入れ・保管のポイントをご紹介しました。地毛ではないからといって、ぞんざいな扱いをすると劣化を早めることにつながります。

基本的には、ウィッグも地毛と同じようにいたわりながらケアを心掛けなければ長持ちしません。

ウィッグと同様、ウィッグの前にかぶるウィッグネットにも寿命の目安があります。ウィッグネットには洗い替えを用意し、長く使用できるように配慮すると良いでしょう。

ウィッグ専用のケア商品を探しているなら、こちらの記事がおすすめです。早速みてみましょう!