今すぐモテ髪に!自然に見える前髪ウィッグの着け方

「ウィッグを着けるシチュエーション」と聞いて、皆さんはどのようなシーンを想像しますか?
パーティー、フェス、コスプレ、写真撮影時などなど…。少し前まで、ウィッグを着用するのは特別なときだけでした。
しかし今では、アクセサリーを身に着けるような感覚でウィッグを活用している人が増えてきています。着用した感じも自然で、普段使いにも取り入れやすくなってきているんです。中でも前髪を自然にボリュームアップできる前髪ウィッグは、隠れたヒット商品になっています。

今回は、前髪ウィッグを自然に見せられる着け方のコツや、上手にアレンジする方法などについてご紹介しましょう。

第一印象は前髪で変えられる!
人に会ったとき、最初に見る部分と言えば、やはり顔。中でも前髪の存在は大きく、そのヘアスタイルで印象が大きく変わります。全体のヘアスタイルは変わっていなくても、前髪を短く切りそろえただけで表情や雰囲気が変化して見えるという経験をされた方も多いのではないでしょうか。
では、前髪のヘアスタイルにはどのようなものがあるでしょうか?以下では、主な種類をあげてみました。

フルバング

今すぐモテ髪に!自然に見える前髪ウィッグの着け方


「フルバング」は「ぱっつん前髪」とも呼ばれ、前髪全てを下ろし、長さをきっちりそろえたスタイルを指します。いわゆる原宿系のタレント・モデルや人気女性芸人など、個性的なおしゃれが得意な有名人にも人気が高いヘアスタイルです。
フルバングは、見た目年齢を若く見せる効果があり、髪型全体の仕上げ方によってはさらに幼いイメージを与えます。例えば、外国人がイメージする「カワイイ」日本人女性の姿を象徴するヘアスタイルの一つが、このフルバングです。

シースルーバング
額(ひたい)が透けて見えるように、髪の量を減らして下ろした前髪を「シースルーバング」と呼びます。韓国のおしゃれに敏感な女性たちのトレンドから広まったもので、軽快感や適度な動きを表現する効果があります。
ファッション全般において「揺れるもの」はフェミニンな印象を与えると言われています。このシースルーバングも、目元近くで前髪が揺れることにより、顔の印象をより女性らしく見せてくれます。

斜めバング
「斜めバング」とは、シャギー(毛先をそぐこと)を入れて斜めに流れるように整えた前髪のことです。カジュアルでキュートな印象を与えるほか、洗練されつつも肩の力がほどよく抜けた「こなれ感」を演出してくれます。
また、斜めバングは流す方向によって、印象を変えられます。一般には、右目がよく見える「右分け」ではクールで知的な印象を、左目がよく見える「左分け」では元気で活発な印象になるとされています。

かきあげバング
かきあげ前髪は、最近流行している前髪です。頰~あごくらいの長さがある前髪を根元から立ち上げ、手ぐしでかきあげるようにサイドへ流し、分け目をあいまいにしたヘアスタイル。
ロングヘアに取り入れやすく、大人っぽいイメージになりつつも、カッチリしすぎずソフトな印象を持つスタイルです。巻き髪との相性が抜群に良いことも特徴でしょう。

ザクザクバング
前髪の長さを眉上まで短くし、あえてざく切りのようして、長さをそろえずに仕上げたスタイルを「ザクザクバング」と呼びます。下向きに下ろすと個性的でおしゃれな印象に、斜めに流すとキュートで清楚(せいそ)な印象になります。
前髪を短くして眉まで見せることで、目をぱっちりと見せる「デカ目効果」もあります。また、黒髪の方でも重い印象を与えず、地味な雰囲気になりません。

前髪なし
前髪を作らないヘアスタイルは、「きちんと感」「清潔感」を与えられるほか、スタイリング次第でカッコいいもかわいいも作れます。

クールに仕上げる場合は、サイドと後ろの長さにあわせてワンレングスに仕上げましょう。知的な印象もプラスされます。

フェミニンに仕上げる場合は、前髪だけをフェイスラインの位置でそろえて額を出すように仕上げましょう。トップにお団子を作ると、アクティブなガーリースタイルに。

前髪ウィッグの着け方
今すぐイメージ通りの前髪を作りたい!と思っても、ばっさり切るのは少々勇気がいりますよね。また、もしカットが失敗してしまった場合、前髪を伸ばすのには数カ月かかります。そのようなときこそ、手軽に使えて思い通りの前髪を楽しめる前髪ウィッグの出番です。
ここでは、前髪専用のウィッグで、「なりたいイメージ」に合わせて前髪を上手に作る方法をご紹介しましょう。

前髪ウィッグの基本的な着け方
【着用前にやること】
地毛の前髪を隠したいときには、髪を中央で左右に分け、両サイドでヘアピンを使って留めます。このとき、できるだけ前髪の部分が盛り上がらないようにコンパクトにまとめましょう。

地毛の前髪を生かしてウィッグをプラスしたいとき:前髪を3分の1ほど取り分けて、ヘアクリップなどで留めておきます。そうすることで、ウィッグと地毛がなじみやすくなります。

【着け方】
1. 鏡を見ながら自然に見える位置に合わせて、ヘアクリップで前髪ウィッグを地毛に留めます。
2. コームやブラシで地毛との境目をなくすように自然になじませましょう。

つむじあり前髪ウィッグの着け方
前髪ウィッグは、つむじの部分まで覆う「つむじありタイプ」もあります。地毛との境目を目立たせないで装着できるほか、前髪に加えてトップ部分のボリュームをさらに出したいときなどに使うと便利です。
つむじありタイプの前髪ウィッグの着け方は以下の通りです。

【着け方】

1. 地毛の前髪のラインに合わせてウィッグの左右の固定ピンを手で持ち、装着する位置を決めます。
2. ウィッグの後ろ部分につけいている固定ピンを、決めた位置に合わせて留めます。
3. 周囲の地毛に合わせて細かく調整しながら左右のクリップの位置を決めていきます。右→左の順でクリップを留めてウィッグをしっかり固定していきましょう。
4. ブラシなどでとかして地毛となじませましょう。
前髪ウィッグで作る!モテ前髪
前髪ウィッグは、前髪のボリュームにお悩みの方に限らず、ヘアスタイルのおしゃれをさらに楽しみたい方にも便利なアイテムです。ここでは、前髪ウィッグで気軽にイメージチェンジして、よりおしゃれになるためのアイデアをご紹介します。

アイドル風のかわいいイメージに

今すぐモテ髪に!自然に見える前髪ウィッグの着け方


スタンダードな前髪ウィッグを少し分けて動きをつけ、ガーリーに仕上げるのもおすすめです。普段大人っぽい雰囲気の方も、たまにはアクティブなガーリーテイストのコーディネートにしてみると、新鮮な気分になれますよ。

斜め分けで女子力アップのナチュラルロングに

今すぐモテ髪に!自然に見える前髪ウィッグの着け方


前髪をそろえてかわいらしくコーディネートしている方は、つむじありタイプの前髪ウィッグを活用して、斜め分け前髪にトライ。ソフトでフェミニンな印象を与えることができます。パーティーやお祝いの席などのお呼ばれで、華やかな衣装を着るときなどにぴったりのヘアスタイルです。

ゴシックでモードなドール風に
前髪なしでコンサバな雰囲気の方は、フルバングの前髪ウィッグをプラスして、個性的なモード系ヘアスタイルにイメージチェンジ。ハットやヘッドドレスなどのアクセサリーにもしっくりなじむスタイルなので、境目が気になるときにもうまくカバーできます。

「盛り髪」にアレンジして姫系に
地毛の毛量に関係なく、トップ部分のボリュームを思いっきり「盛れる」テクニックはウィッグならでは。つむじありタイプの前髪ウィッグを着けてアレンジし、華麗な盛り髪でゴージャスな姫系ファッションを楽しんでみませんか?リボンや飾りコーム、バレッタなどを活用すれば、地毛との境目も上手にカバーできます。

ポニーテールに斜め前髪プラスでレトロポップに
ロングヘアをポニーテールにして、前髪ウィッグで斜めバングをプラス。地毛を後ろでまとめるときは境目が目立ちやすいので、ターバンやスカーフを巻いてカバーしましょう。それだけでも、1960年代のようなレトロな雰囲気に!さらに、服をパフスリーブやロングフレアスカートにすれば、パーフェクトなレトロガールの完成です。

前髪ウィッグのお手入れ方法
前髪ウィッグは地毛同様に日頃のお手入れをしっかりすることで、より長く使用できます。お手入れは簡単ですので、ウィッグを毎日使うなら週に一度は行って、いつまでも清潔・快適に使い続けましょう。
ここでは、自宅でできる前髪ウィッグのお手入れ方法についてご紹介します。

1.ウィッグをシャンプー&リンスする
ウィッグも地毛と同じく、使っていれば汚れなどが付着します。シャンプー&リンスを定期的に行い、清潔を保ちましょう。
洗面器などに水(お湯は不可)を張り、シャンプー&リンスを適量加えて、ニットなどを手洗いするときの要領でそっと押し洗いします。シャンプーやリンスは市販のものでもいいのですが、できればウィッグ専用のものを使うことをおすすめします。
汚れが落ちたらシャンプー&リンスを水で洗い流し、タオルで包むようにして水分を拭き取ります。

2.くしやブラシでウィッグをとかす

今すぐモテ髪に!自然に見える前髪ウィッグの着け方

完全に乾かす前に、毛のもつれなどを取るため、くしやブラシで毛流れを整えます。始めは毛先付近から細かく毛先に向かってとかし、徐々に根元方向に近づけてとかしましょう。こうすることで、毛が絡まったり抜けたりするのを防ぐことができます。

3.自然乾燥させる
ウィッグの形が崩れないよう好きなスタイルにブラッシングして整えてから、陰干しをします。タオルの上にそっと置いて乾かしても良いですが、ウィッグスタンドやフックなどに掛けておくのがおすすめです。直射日光を避けて、風通しの良い場所で完全に乾燥させましょう。

4.ウィッグの保管方法
ウィッグはデリケートなアイテム。衣類などと一緒に、タンスなどにそのまま収納することは避けましょう。理想的な保管方法は、100円ショップなどで売っているプラスチック製のトレー容器に形を崩さずに入れます。このとき、シリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れて、フタをして収納するのがポイント。日常的にウィッグを使う場合は、ウィッグスタンドなどに掛けて直射日光および湿気を避けて保存しても良いでしょう。最大の注意点は、保管している間に毛のもつれや型崩れが起こらないように気をつけることです。

5.お手入れのサイクルは?
前髪ウィッグを日常的に使うなら、お手入れするサイクルは1週間に一度程度が良いと言われています。洗いすぎるとスタイリングが保ちにくくなったり、抜け毛が増えたりするので気をつけましょう。
また、着用時のスタイリングでワックスやスプレーなどの整髪料を使用したときは、使用後に水洗いをして落としましょう。ウィッグ専用の整髪料ならお手入れのしやすさを配慮しており、安心して使えます。

6.アイロンやコテの使用は可能?
前髪ウィッグをスタイリングするとき、ヘアアイロンやコテは使用できるのでしょうか?答えは、人工毛のウィッグでも耐熱ファイバーで作られているものであれば、ヘアアイロンなどでのスタイリングが可能です。使用時は、160~180℃ほどの温度に設定してください。
ただし、頻繁に使いすぎると毛の傷みや退色を早めてしまうことがあるため、注意しましょう。

7.カーラーを使った簡単カールの方法

今すぐモテ髪に!自然に見える前髪ウィッグの着け方

いつもの前髪ウィッグを少しアレンジしたいときは、市販のカーラー(ヘアロール)を使ってみませんか?
前髪ウィッグを日常のお手入れで洗ってブラシなどでとかしたあと、大きめのカーラーでウィッグ全体を巻き、毛先をヘアピンなどで固定します。そのまま、ドライヤーを当てて乾かしてみましょう。ふんわりとしたカールを作ることができ、ボリュームある前髪を楽しめます。

おわりに
今回は、前髪ウィッグの上手な着け方や、ウィッグを使った前髪アレンジの楽しみ方についてご紹介しました。
ウィッグ=不自然、というイメージで使用を敬遠している方は少なくないと思います。しかし最近では、人工毛のウィッグでもテカリや静電気を抑え、自然で快適に装着できるものが増えています。地毛に留めて使うヘアクリップやカチューシャと同様、ヘアアクセサリーの一つとして、日常的に取り入れてみてはいかがでしょうか?
前髪ウィッグは、フルウィッグよりも手軽に使える便利なアイテムです。地毛では気軽にチャレンジできない新しいヘアスタイルも、前髪ウィッグで実現して、おしゃれ生活をより満喫しましょう!