「ふかし」とは?ウィッグのふかし加工方法について

「ふかし」とは?ウィッグのふかし加工方法について

ウィッグを長く愛用している方やコスプレなどに詳しい方から、ウィッグに「ふかし」を入れると聞いたことはありませんか?「ふかしって何だろう……?」と思った方も多いはず。

そこで今回は、ウィッグのふかしとはどんな状態か、自分でふかし加工をする手順、そしてふかし入りウィッグについてご紹介します。

ふかしはウィッグのアレンジに役立つ方法の1つなので、この機会にぜひ覚えておきましょう♪

ウィッグの「ふかし」とは?
頭頂部に立ち上げを作ってボリュームを出すときに「トップにふかしを入れる」という言い回しがよく用いられます。このふかしとは、毛の根元に逆毛を入れてボリュームを出すことです。

すでにふかし加工がされたウィッグも多くありますが、ウィッグの地肌部分が不自然に目立ったり、ネットが透けたりすることを防ぐためにふかしが入れられているのです。そのため、ウィッグを購入したとき「内側にちりちりの毛が混ざっている!不良品かも」と、早とちりしないように気をつけましょう。

自分でウィッグに「ふかし」を入れる方法
ウィッグにふかしを入れるアレンジは、自分でウィッグをスタイリングするときにも応用できます。

スタイリング剤を使用してふかしを入れる方法

「ふかし」とは?ウィッグのふかし加工方法について


アップヘアアレンジや、ショートウィッグの毛にふかしを入れる方法には、スタイリング剤を使用する方法があります。

まず、ふかしを入れたい部分の毛の根元にハードスプレーを吹き付けて指を入れ、モコモコになるようかき回します。その後でウィッグをかぶり、手ぐしやスタイリング剤で形を整える、という方法です。

根元の内側をカットしてふかしを入れる方法
こちらは、少し上級者向けのアレンジ。

まず、ふかしを入れる部分の表面の毛だけを除いて、クリップで留めておきましょう。ウィッグの内側にあたる根元の毛にすきバサミを入れてすきます。

スタイリングするときは、ふかしを入れたい部分を上向きに引っ張りながら、根元を中心にハードスプレーをかけてください。こうすると、髪の長さを変えずにボリュームアップできますよ。

「ふかし入りウィッグ」を選べば、アレンジも楽チン

「ふかし」とは?ウィッグのふかし加工方法について


ふかし入りのウィッグを選べば、簡単にボリュームアップヘアのアレンジをしたりできるようになります。自分でアレンジしなくてもふんわりボリュームあるスタイルになるウィッグには、大抵ふかしが入っていると考えて良いでしょう。

また、「ふかし入り」と特に明記されていないウィッグの場合も、頭頂部がぺたんとつぶれれば地肌が目立って不自然になるため、トップにのみ少量のふかしを入れていることがあります。

ふかし入りウィッグの取り扱いで気をつける点は、ちりちりに絡まった状態の毛が内側にある分、他の毛と絡まないようにすることです。日頃からもつれ防止のシリコンスプレーなどできちんとお手入れをして、ウィッグの毛が絡まらないように予防しておきましょう。

おわりに
今回は、ウィッグのセットやアレンジの際によく耳にする言葉の1つである「ふかし」についてと、自分でふかしのアレンジをする方法や、製品にもよくあるふかし入りウィッグの注意点についてご紹介しました。

自分で上手にふかしを入れられれば、ウィッグアレンジだけでなくヘアアレンジの幅を広げることもできます。でも、「そんなに時間や手間をかけたくない!」「ウィッグのふかし部分が戻せなくなっちゃうのはちょっと困る」という人もいるはず。そんなときは、最初からふかしが入っているウィッグや、ふかしを入れなくてもナチュラルなボリューム感が出るウィッグを選んでみてはいかがでしょうか?