アイロンを使っても大丈夫?ウィッグの耐熱・非耐熱の違い、見分け方について

市販のファッションウィッグで、人毛ウィッグではないもののほとんどが、ポリエステルやアクリルなどの合成繊維でできています。そのため、人毛には使えるヘアアイロンなどがウィッグでは使えなくなる場合も。

ウィッグのスタイリングにヘアアイロンを使いたいときは、人毛ウィッグか、「耐熱ファイバー」と呼ばれる加熱に強い化学繊維でできたウィッグを選びましょう。

今回は、ファッションウィッグの「耐熱」と「非耐熱」の違いや、それらを見分ける方法があるのかどうかについてご紹介します。

ウィッグの「耐熱」と「非耐熱」の違いって?

アイロンを使っても大丈夫?ウィッグの耐熱・非耐熱の違い、見分け方について

化学繊維でできたウィッグには、耐熱タイプと非耐熱タイプがあります。ここでは、それらの主な違いについてご紹介します。

【耐熱ウィッグ】
熱に強く、ドライヤーやアイロン、コテなどを使用できます。アレンジの幅が広がるため、1つのウィッグでさまざまなスタイルを楽しむことができますよ。

また、耐熱コーティングがされているためくし通りが良く、ウィッグ特有の絡まりを多少抑えることができます。見た目も自然ですが、価格は非耐熱タイプよりお高め。

【非耐熱ウィッグ】
耐熱コーティングをしていないため、アイロンやコテなどは使えません。パーティーやコスプレなどの小道具として、アレンジの必要がない状態で使用するなら向いています。

ただし、すべての場合においてアレンジできないというわけではありません。ムースやスプレーなどでしっかり固めるアレンジはOK。毛を立ち上げたスタイルも作りやすいため、キャラクターのコスプレやバンドのステージ用として使うウィッグには良いかもしれませんね。

ただし、人毛ウィッグや耐熱ウィッグと比べると静電気が発生しやすいため、ロングヘアのウィッグなどは取り扱いに注意しましょう。価格はウィッグの中では安価です。


耐熱ウィッグと非耐熱ウィッグ、どうやって見分ける?

アイロンを使っても大丈夫?ウィッグの耐熱・非耐熱の違い、見分け方について


耐熱ウィッグと非耐熱ウィッグの違いについてご説明しましたが、お手元にあるウィッグが耐熱タイプなのか非耐熱なのか分からなくなった!という方もいるかもしれません。

そこで、ここでは耐熱ウィッグと非耐熱ウィッグの見分け方についてご紹介します。

1.メーカーを確認する
ウィッグにメーカー名が記されていたり、どのメーカーのウィッグか分かる状態であったりすれば、メーカー名から判断する方法が最も簡単です。メーカーによっては「全商品耐熱」を謳っているところもあるため、そのメーカーに該当すれば耐熱ウィッグであると分かります。

耐熱タイプと非耐熱タイプの両方を取り扱っているメーカー製の場合は、次にご紹介する方法を試してみましょう。

2.毛を1本取り、アイロンやコテで熱してみる
「実際に熱してみる」ことで、毛の変化の状態を見る方法もあります。こちらも比較的簡単に耐熱・非耐熱を判断できる方法といえるでしょう。

ウィッグから毛を1本抜くか切り取るなどして、アイロンやコテで熱を加えてみてください。これで簡単に毛が縮れるなどしてしまうなら非耐熱ウィッグですし、何事もなければ耐熱ウィッグです。

3.ある程度は見た目で分かることも
確実な方法ではありませんが、ウィッグの外観で耐熱・非耐熱を見分けられるという方もいます。その方法は、ツヤ感で見分けるという方法。熱に耐えられるようコーティングされている耐熱ウィッグは、不自然なテカリが少ないものが多いという特徴があります。一方、非耐熱ウィッグの場合、製品にもよりますが、化学繊維特有のテカリが目立つことがあるのです。

すべてのケースに当てはまるとは限りませんが、ウィッグの知識が豊富で多くのウィッグを見慣れてきた方は、このように見た目で判断できるケースもあります。ツヤ感で見分ける自信がない方は、やはり実際に加熱してみるのが確実ではないでしょうか。

おわりに
今回は、ウィッグの耐熱と非耐熱の違いや、その見分け方についてご紹介しました。

さまざまなアレンジを楽しみたいなら耐熱ウィッグを、ちょっとしたパーティーで使用するだけなど、使用の機会が決まっているなら非耐熱ウィッグを、というように、上手に使い分けたいですね。