どんな素材のウィッグを選んだらいいの?
ウィッグの素材は自然なウィッグ選びにも大きく影響してくるポイントです。素材は、大きく分けて人毛、人工毛、人工毛と人毛の良さを併せ持つミックスの3種類です。
人工毛は人毛に比べて色褪せない、早く乾く、アレンジしやすい、お手頃価格というメリットがあります。最高級耐熱人工毛の場合は人毛と見分けがつきにくい高品質な素材もあります。
人毛は人工毛に比べると値段が高い、熱に弱い、使っていくうちに髪が傷む、色あせ(髪色の褪色)がデメリットもあります。人工毛と人毛の良さを併せ持つミックス(形状記憶人毛)は人毛と人工毛の両者の良いとこ取りをした素材です。
人毛に比べると値段が安い、アレンジしやすいので最近は愛されている素材です。
それでは各素材について、特徴や、メリット・デメリットについて詳しく説明していきたいと思います。
1.人工毛

人工毛には、大きく分けて3種類あります。
◆一般人工毛
平均1~2ヶ月使用可能、絡みやすいため、一回使用や短期間使用に良い。、ドライヤー・コテNG
◆耐熱人工毛
平均4~5ヶ月使用可能、使用後きちんと管理すれば長期間使える。ドライヤー・コテOK(120度)
◆最高級耐熱人工毛
平均6ヶ月~1年使用可能、人毛に近い耐熱人工毛、人毛より優れたカール持続。ドライヤー・コテOK(200度)
このように人工毛の中にもそれぞれ特徴があり、その中から自分に合ったものを選ぶことになります。
人工毛が人毛や人毛ミックスのウィッグと比べて優れている点は、第一に比較的価格が安く、手軽に購入することができるというところです。ウィッグを試しに買ってみたい、という方には手が出しやすいかもしれません。
また、人工毛のウィッグは人毛や人毛がミックスしてあるウィッグよりも種類が豊富です。というのも、人毛は本物の毛を利用しているためカラーやスタイルに制限が出てしまうのですが、人工毛では自由に作ることができるので人毛ではなかなか難しい奇抜なデザインのものも多く存在します。また、耐熱性の人工毛ウィッグであればドライヤーやヘアアイロンを使用することもでき、色落ちもほとんどなくお手入れも比較的簡単です。
人工毛のデメリットとしては、不自然さがどうしても残ってしまうということが挙げられます。人毛が一切使われておらず、不自然な光沢やツヤが目立ってしまい地毛になかなか馴染んでくれないということがあるので、購入する際はその点をしっかり考慮することが重要です。
2.人毛
人毛のウィッグは平均約1年使用可能で、ドライヤー・アイロンを使用することが可能です。

人毛のウィッグが人工毛や人毛ミックスのウィッグよりも優れている点は、地毛に馴染みやすいというところです。実際に人の毛を使用して作られているウィッグなので地毛になじみやすく、人工毛のウィッグで見られるような不自然なツヤや光沢が目立つこともなく、自然なスタイリングをすることができます。また、自分の髪の毛と同じようにカラーリングやパーマをすることができるので、自分に合わせてスタイルの幅を広げることが可能になります。
人毛のウィッグのデメリットとしてはまず、価格が高いということが挙げられます。自然にヘアスタイルをアレンジできるということでとても人気が高いですが、ウィッグにかけられる予算が少ない場合は少々厳しいかもしれません。また、人毛ウィッグはお手入れが他の素材のウィッグよりも手間がかかります。シャンプーやリンスをするなど、自分の髪の毛をケアするように扱わないと色褪せしてしまったり、傷みやすくなってしまうので注意が必要です。
3.ミックス
人工毛と人毛の良さを併せ持つ人毛ミックスのウィッグは、しっかり手入れをすれば比較的長く使用でき、ドライヤー・アイロンを使用することもできます。
人毛ミックスのウィッグは人工毛のウィッグと人毛ウィッグのいいとこどりのウィッグです。値段も高すぎず安すぎず、人工毛のウィッグのような不自然さもあまり見られません。またヘアアレンジ等も地毛同様しやすく、セットも比較的容易です。地毛ウィッグを使ってみたいけど値段が高くて難しいという方は、この人毛ミックスのウィッグから試してみることをお勧めします。
ですが人工毛と人毛を組み合わせているということはそのデメリットもそのまま引き継いでいるので注意が必要です。種類に関してもあまり多くの種類が用意されていないので、自分好みのウィッグを見つけるのに苦労してしまうかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。一口にウィッグといっても種類は様々で、その中から自分に合ったウィッグを選んでいくことが重要になります。
人工毛のウィッグはファッション性が高いので気楽にオシャレを楽しみたい、といった人にお勧めです。人毛のウィッグは値段も張りますが非常に自然に着用することができるのでナチュラルに見せたい方に、また人毛ミックスはその中間ですのでいいとこどりをしたい人に向いています。
それぞれのメリットやデメリット、自分の使用用途などをよく検討しながら、あなたにピッタリのウィッグを選んでください。